学校図書館の将来

                    

学校図書館コンピュータ化の必要性

            《自主的に考える》学習の基礎として、読書の重要性がいわれながら、図書館はこれまで、すすんで、その機能を充分

            に発揮できずに現在に至っている。

            個々の施策が、バラバラに提示され、有機的につながることなく、実施されてきた。

      図書館をどのように位置づけるのかが、学校の重要な課題としては考えてこられなかったためである。

      そのため、最上階に設置されたり、生徒・児童の貸し出し・返却の時間の余裕さえない、機能不全な施設を生み出してきた。

      確かに図書館の機能は直線的に学力の向上をもたらすものではない。

      しかし、読書環境の充実と読書実行の効果は、《朝の読書》運動を例に出すまでもなく、あきらかです。

      国の施策として、『読書推進議連』の提言をうけ、学校図書館図書整備計画がだされ、すでに、第25ヵ年計画が

      進行しています。

      資金面での蔵書整備充実を受けても、図書館の位置が、校内で不確定なままでは、借りられない書籍の山を

      作り出すだけなのです。

校内での読書環境の整備を、どのように実現するのか?

      この視点に絞ってかんがえれば、蔵書の選定・受け入れ作業の簡素化・スピード化・管理作業軽減の殆どの

      分野をコンピュータ化で可能になります。

      当然、貸し出しがスムーズにできるために=読書環境を充実させるために、最も有効な手段になります。

      平成13年度《資源共有化》モデル地域事業が始まり、コンピュータ化を全面的にバックアップする体制ができました。

      学校図書館は、いま、変化の最中にあります。

      図書納入業者として、このながれは、歓迎すべきものです。《読者に直接つながる》本の供給のためにもコンピュータ化を、

      加速させましょう。

      また、コンピュータ化により早期発注、計画発注が可能になるのです。

      夏休み直前や年度末の駆け込み発注をなくすことができるのです。いつでも、ほしい本が手に入れられることは、

      希望した本の手配に時間的な制約があっても、現状を変える一歩になります。

      課題図書:調べ学習用図書など必要に応じて供給できることは、販路と市場確保にも大きな前進になります。

      もちろん、喜んで読んでもらえる図書の供給という、書店の本来の仕事ができます。

      学校図書館のコンピュータ化によって 読書層の拡大が図られ、その副産物として、

      図書管理*蔵書点検*廃棄*読書指導*読書計画の作業量の軽減、貸し出し量の増加が生じます。

      また、読書記録の整備を基に、学校図書館の次への方向性を探ることが可能になります。

コンピュータ化を書店として、学校と共に進めていきましょう!!